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Activity活動紹介

ジェンダーをより身近なものにするために~考えてみようジェンダー平等~

今年の「こどもとおとなのはなしあいin市議会議場」(以下、“はなしあい”)で採択された子どもたちの「やってみたいな、こんなこと」。その後どうなっているかな?
ご報告します。
 
3月9日(土)、立川女子高校のチーム「SDGirls」によるワークショップ「ジェンダーをより身近なものにするために~考えてみようジェンダー平等~」が開催されました(@立川市役所302会議室)。
 
自分たちの身近な問題でもある「ジェンダー平等」についてたくさんの人と考えていきたいと、“はなしあい”でプレゼンを行ったSDGirls。この日のために、立川市社会福祉協議会に相談したり資料を調べたり、着々と準備を進めてきました。年齢、性別関係なくざっくばらんな意見交換がしたいとのことで、会場にはお菓子も準備され、和やかな雰囲気の中、ワークショップが始まりました。
 
まずはSDGirlsのメンバーから、学校の授業でSDGsの項目のひとつである「ジェンダー平等を実現しよう」を知り、今まで当たり前とされてきた「男はこうあるべき/女はこうあるべき」という“区別”に疑問を持ったこと。どうすればジェンダー平等をもっと身近なものとしてとらえることができるか考えこのワークショップを企画したという経緯の説明がありました。
そして、基礎知識講座として「ジェンダー」や「LGBTQ+」といった用語を解説。「ゆっくり理解すれば大丈夫です」とフォローしながら、分かりやすい言葉で説明し、参加者の皆さんと認識を共有しました。


その後は、トランスジェンダーのゲストを招いての講演会。
当事者の方から、どのような葛藤を乗り越えどう成長したのか、カミングアウトした際の友人たちの反応など、実体験を基にお話しいただきました。「ひとりの人間として、自分らしく生きているいまがいちばん幸せです」との言葉がとても印象的でした。

後半は、3つのグループに分かれて、「カミングアウトされた際どうするか?」「自分らしく生きるためにはどうするか?」「相談できないときどうするか?」のトークテーマでグループディスカッションが行われました。


年齢も性別も様々な参加者がそれぞれの意見を伝え合い、ひとりの人としての個性を認めあう社会の実現について意見を交換します。SDGirlsのメンバーもファシリテーターとして皆の意見を引き出しまとめます。
 
議論が深まっていく中で、「なぜ、性的マイノリティであることで差別する人がいるんだろう」「人によってジェンダーへの理解度の差が大きい」と参加者が話す場面もあり「社会的に求められている『らしさ』に縛られているのかもしれない」といった議論に発展していきました。また、「小さい時からの教育がとても大切」という意見も多くの参加者から聞かれました。
 
「だれもが自分らしく生きられる社会に」という願いが、参加者の共通の思いであり、最後はそれぞれの意見や願いを桜の花びらのメッセージにしたため、満開の桜の木が完成しました。

 

今回のワークショップに参加した高校生からは、「誰もが生きやすい社会を実現するために、さまざまな知識を得て広い視野を身につけたい」「相手を思いやる気持ちが大切」といった意見や、将来医療従事者を目指しているというSDGirlsのメンバーからは「トランスジェンダーの患者さんや利用者さんへのケアや信頼関係について考えていきたいと思う」といった声も聞かれました。

ワークショップは終了しましたが、SDGirlsのメンバーはこれからも広くアンテナを張り、問題意識を持ち、アクションを起こしていってくれることでしょう。
来年もまた新たな提案をしてくれることを期待しています。