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Activity活動紹介

夢をみつける遠足Vol.2「夜の昭和記念公園で、ほしぞらとわくせい観測会」密着レポート

2025年1月25日(土)、ウドラ夢たち基金主催「夜の昭和記念公園で、ほしぞらとわくせい観測会」(以下、観測会と表記)が開催されました。
このイベントは、子どもたちが夢をみつけるきっかけづくりとして2019年にスタートした“夢をみつける遠足”の第2弾として企画されたもの。
コロナ禍の影響もあり長らく中断していましたが、今年ようやく実施することができました。

 

ふだんは入れない夜の昭和記念公園で天体観測ができる!ということで、昨年12月に「広報たちかわ」などで参加者を募集したところ、大変多くの方からの応募がありました。
抽選の結果、子ども(小5~中3)32人、保護者ときょうだい32人の合計64人が参加することになりました。

 

 

当日は雲もなく、絶好の天体観測日和。
17:00すぎ 昭和記念公園「あけぼの口」横に作られた受付に、子どもたちと保護者のみなさんが集まり始めました。
ここで発光ブレスレットと懐中電灯、名札が配布され、みんなが集合したところでそろって公園内にある施設「花みどり文化センター」に出発。
そのころはもう日が落ちて、うっすらと暗い薄暮の状態。
このあともっともっと暗くなっていくかと思うと、ちょっとドキドキしてきます。

 

受付

 

17:50 「花みどり文化センター」でオープニングセレモニーがスタート。
子どもたちを前に、基金の清水浩代代表、今回の企画に全面協力をいただいた国営昭和記念公園の峰岸さん、天体観測のサポートをしてくださる府中市郷土の森博物館の村井さん、ダジック・アース(デジタル地球儀)を使って天文のお話をしてくださるフレア博士からごあいさつがありました。
「ウドラ夢たち基金」のマスコット、われらがウドラも登場しました!

 

 

ごあいさつが一通り終わった後は、講義室に移動して記念撮影。
直径4mの巨大な球体、ダジック・アースの前にみんな集まってパチリ。
とても幻想的ですてきな1枚が撮れました!

 

 

ここからは2つのチーム(Aチーム・Bチーム)に分かれて、行動することに。
Aチームは、まず屋外(ふれあい広場)に移動して天体望遠鏡での星空観測、そのあと「花みどり文化センター」に戻って、ダジック・アースを見ながら「惑星」について学習。
Bチームは、Aチームの逆の順番で、はじめに屋内でダジック・アース、その後屋外での星空観測、という流れになります。

 

ここからはAチームに帯同してのレポートです。
18:10 Aチームのメンバーは、スタッフの先導で「ふれあい広場」に向けて出発。

 

 

「ふれあい広場」は、有料エリアの入り口(立川ゲート)から延びる「カナール」(イチョウ並木で有名な噴水のあるところ)の先にあり、徒歩で15分ほど。
外に出ると、本当に真っ暗でした。
園内に非常灯はあるものの、観測会のために暗めにしているとのこと。
懐中電灯でしっかり足元を照らして歩かないとちょっと怖い。段差や側溝があったりするので慎重に足を進めていきます。

 

一緒に歩いてくれた府中市郷土の森博物館の村井さんは、ところどころで「あれが金星」「この3つの星を結ぶと“冬の大三角”」など星空の解説をしてくれました。
村井さんのお話に、立ち止まって空を見上げる子どもたち。
最初はただの真っ暗闇と思っていた夜空でしたが、しだいに眼が慣れてくると、たくさんの星が見えるようになってきました。

 

 

そして「ふれあい広場」に到着。
そこにはすでに火星・木星・金星・土星を観測するためにセッティングされた4台の天体望遠鏡があり、郷土の森博物館のボランティアスタッフが待っていてくれました。
子どもも保護者のみなさんも、順番に望遠鏡をのぞいていきます。
傍らには天体に詳しいスタッフが付いていて、わからないことは何でも教えてくれました。
 

 

子どもたちは「土星をもう1回見たい!」「次は金星を見よう」と望遠鏡での観測に夢中。
付き添いの大人たちも「立川でこんなきれいな星空が見えるなんて感動」とびっくり。
そのほかに小型の双眼鏡も用意されていたので、みんな思い思いに星空をながめることができました。
中には寝転がって、真上に広がる夜空を楽しんでいた子どもも。

 

 

こうして30分の観測タイムは終了。かなりの寒さでしたが、それを忘れてしまうほどの面白さでした。
19:00には「ふれあい広場」を後にしました。
帰り道、ふと後ろを振り返ると、カメラの明かりに照らされてJ:COMの取材を受ける清水代表の姿が見えました。(放送予定についてはこの記事の最後に掲載しています)

 

「花みどり文化センター」に戻ると、今度は「ダジック・アース」を使っての学習です。
「ダジック・アース」は球体のスクリーンに地球や惑星を投影するもの。
今回の観測会では、直径4mのダジック・アースが用意されていました。
講師のフレア博士は、太陽の研究をしている科学者です。

 

 

目の前の巨大な球体には、地球の姿が映し出されました。
フレア博士から子どもたちへ最初の質問。
「さて地球の1周は何キロでしょうか?」
もじもじしていた子どもたちも少しずつ声を出して「100万キロ?」「10万キロ?」…。
フレア博士「正解は4万キロメートル。実は長さの単位というのは地球の大きさを基に作られていて、北極から赤道までの距離を1万キロ、と決めて、その1万分の1の長さを1キロにしたんだよ」
フレア博士のお話は大変わかりやすく、難しそうな天文の話がとても身近なものに思えてきました。
子どもたちも夢中になって話を聞いています。

 

 

次に、月が投影されます。
「これがいつも地球から見えている月。でも裏側は誰も見たことがないよね。それではダジック・アースで月の裏側を映します。いまシャッターチャンスです!」とフレア博士。
みなさん一斉にスマホで撮影していました。

 

 

続いて、クイズ形式で「惑星」の勉強。
「太陽から一番近い惑星はどこ?」「じゃじゃん!」(←クイズの掛け声。みんなで言いました)
子どもたちは口々に大きな声で「水星!!」と回答。「正解!」
「ではこの中で一番大きな惑星は?」
「一番熱い惑星は?」(正解はこの記事の最後に記しておきます)
そんな楽しいクイズ大会をやっていたら20:00に。
楽しいイベントはお開きの時間になりました。
子どもたちはフレア博士にサインをもらったりしてから「花みどり文化センター」の外へ。
そこから歩いて「あけぼの口」に進み、解散となりました。

 

“夢をみつける遠足”第2弾として実施した観測会。
ふだんはなかなかできない体験を通して、子どもたちは何を感じ取ってくれたでしょうか。
子どもたちがこの観測会のことを折々に思い出してくれたら、こんなにうれしいことはありません。
また来年も、“夢をみつける遠足”を企画する予定です。どうぞお楽しみに!

 

★惑星クイズの答え
太陽系の惑星の中で
一番大きいのは・・・木星。地球の約11倍だそうです
一番熱いのは・・・金星。400℃以上あるそうです

 

[付記]
この観測会の様子は、数社の記者の方々に取材していただきました。
ぜひご覧ください!
◎J:COMチャンネル(地デジ11ch)放送予定
2025年2月8日(土)~14日(金)「ジモトトピックス」
初回土曜 11:00~
月~金曜 7:00~/11:00~/20:30~
土・日曜 11:00~/17:00~/20:30~
◎いいね!立川
https://iine-tachikawa.net/topics/event/132279/
◎号外ネット
https://tachikawa-akishima.goguynet.jp/2025/02/03/udolla-14/

 

[参考]
「ダジック・アース」はWeb上で公開されていて、無料ダウンロードできます
https://www.dagik.net/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%96%E7%89%88/