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Activity活動紹介

こどもとおとなのはなしあいin市議会議場 2025年9月7日

2025年9月7日(日)、立川市市議会議場で「こどもとおとなのはなしあいin市議会議場」※が行われました。

※「こどもとおとなのはなしあいin市議会議場」は、立川市のこどもたちが「あったらいいな、こんなもの」「できたらいいな、こんなこと」という夢(提案)をおとなたちの前で発表し、夢の実現にかかる費用を「ウドラ夢たち基金」に出してもらえるかどうかの審査を行うもので、毎年1回、9月に開催。提案発表ができるのは、立川市在住または立川市内の学校に通う小学4年生~高校3年生で、事前の一次選考(書類審査)を通ったチームです。

 

今年も小学生から高校生までさまざまな年代からの応募がありましたが、書類審査を通過した高校生チーム1組、小学生チーム2組、計3組が登壇し、提案発表を行いました。

チーム名、提案タイトルは以下の通り(発表順)。

ヒューマンキャンパス高等学校 ボランティア部
提案タイトル:街をくるっと うどらんどラリー

立川市立第一小学校 一小連合
提案タイトル:立川クリーンイベント大作戦!

立川市立第二小学校 代表委員会
提案タイトル:校舎にありがとうプロジェクト

 

 

聞き手のおとなは、夢育て・たちかわ子ども21プラン推進会議委員のみなさんと、「ウドラ夢たち基金」のメンバー。「ウドラ夢たち基金」メンバーは審査員も兼ねています。

ファシリテーター(進行役)は、「チャイルドラインたちかわ」代表の山中ゆう子さんほか、メンバーのみなさんが務めました。

また今年は、市内の星槎国際高等学校のみなさんが、お客さま誘導などさまざまな協力をしてくれました。

 

 

 

高校生チーム、小学生チームの順に提案発表

午前10時、開会。

まず初めに、立川市子ども家庭部の矢ノ口美穂部長、続いて「ウドラ夢たち基金」の清水浩代代表からのごあいさつがありました。

その後、進行は「チャイルドラインたちかわ」のみなさんに託され、こどもたちの提案発表がスタート。

各チームの発表時間は5分、それについての質疑応答が15分という時間配分で進められます。
各チームの提案の詳細はこちら

 

最初の発表者は、ヒューマンキャンパス高等学校 ボランティア部のみなさん。

 

 

昨年も、地元の商店街のことをもっと知ってもらうための「謎解きイベント」を実施したチームですが、卒業・入学でメンバーが少し入れ替わっての再挑戦。

昨年の反省もふまえて、謎解きラリー+体験ブースというパワーアップしたイベントの提案発表を行いました。

 

続いて、立川市立第一小学校の6年生 一小連合のみなさん。

 

 

自分たちがよく遊んでいる場所にゴミのポイ捨てが多く、カラスが大量発生しているのを見て、「これは良くない」と思ったメンバー。

ポスターやチラシを通して現状を知ってもらい、みんなで一斉にゴミを拾うイベントを企画しました。

 

最後は、立川市立第二小学校6年生 代表委員会のみなさん。

 

 

今年、建て替えが始まった二小。

約60年間にわたりお世話になった校舎とお別れする前に、みんなで体育館や廊下に大きな絵を描いて、感謝の気持ちを表そうというアートイベントを提案しました。

立川市・酒井市長も応援に!

3チームの提案発表は無事終了。

その後、会場で見学されていた立川市の酒井大史市長にマイクが渡されました。

酒井市長は一つ一つの提案についての感想をお話ししてくださったほか、「私も二小の卒業生なので、絵を描きに行きたいと思います!」と宣言。

さらに「みなさんの発表を聞いて、とても頼もしく思いました。この経験をみんなの未来につなげてもらいたい」と激励の言葉もいただきました。

 

そして、10分間の休憩タイム。

審査員である「ウドラ夢たち基金」メンバーは別室に移り、こどもたちの提案に資金を援助するかどうかを審査しました。

昨年度採択された3件の提案の活動報告

休憩後、昨年度この会場で提案を行った3つのチームが登場、報告を行いました。

 

最初は、立川女子高等学校 SDGirls「未来の女性チーム」のみなさん。

 

 

「未来の女性チーム」では、自分たちの進路や将来を考えていく中で、現在働いている女性の方々が何を考え、どんな苦労をしているのかを知りたいと思い、講演会を企画。

事前準備として、市内の企業で実際に働いている女性の取材なども行い、今年3月20日に立川市役所の会議室で、講演会とグループワークを実施しました。

この報告の最後に、グループワークの参加者が感想などを書いた紙を貼り付けた「りんごの木」も会場内で回覧されました。

 


このチームの提案実現のレポート記事はこちら
 
続いて、立川女子高等学校 SDGirls「モルックチーム」のみなさん。

 

 

年齢、性別、障害の壁を超えて誰でも楽しめる、フィンランド発祥のスポーツ「モルック」を楽しむイベントを企画。

3月29日に緑町公園で実施することを決めて、さまざまな準備を行ってきましたが、当日はなんと雨になってしまい、メンバーたちは泣く泣く中止という判断を下しました。

それでも、事前に他団体のモルック体験のお手伝いをして、モルックやイベント運営についての知識を深めたこと、立川市内の材木店に交渉し廃材を分けていただき、自分たちでモルックを作成したこと、開催場所や日時の決定、広報などイベント実施までの多くの準備をしっかりとやりきったことは、このチームのメンバーみんなの大きな財産となりました。

廃材で作ったモルックは、市役所に寄付するとのことです。

 

 

3つめの報告は、ヒューマンキャンパス高等学校 ボランティア部のみなさん。

 

 

学校のある立川南口商店街の活性化を促すために、謎解きしながら街を回遊するイベントを企画、今年3月15日に実施しました。

謎解きに参加したのは190名、来場者は280名超ということで、大成功のイベントとなりました。

一方で課題や反省点も見つかり、それが今年新たな商店街イベントを企画するきっかけになったようです。
このチームの提案実現のレポート記事はこちら

審査結果の発表と講評

そして、いよいよ審査発表の時間。

「ウドラ夢たち基金」清水代表が壇上に、そしてわれらがウドラも登場しました。

 

 

さて3つの提案の審査結果は…。

3チームとも採択決定(「ウドラ夢たち基金」で必要経費を負担する)となりました。

 

清水代表より講評

まちをくるっと うどらんどラリー(ヒューマンボランティア部)

立川南口商店街とのイベントも2年続くことになりましたね。
立川南口のいろいろなところを街歩きしてもらえるこのイベントを、これからもぜひ代々受け継いでもらって、ヒューマンキャンパス高校を代表するプロジェクトとして恒例のものになっていくといいなと願っています。

立川クリーンイベント大作戦!(一小連合)

この取組をきっかけに、立川市を訪れる人たちから「立川ってきれいな街だよね」と言ってもらえるようになれば素晴らしいですね。

それから、そんなに大きい金額ではないけれど、購入する「トング」をイベント後どうするのか、その利用方法などについて、おとなのみなさんからいろいろ意見が出たので、よく検討してみましょう。

校舎にありがとうプロジェクト(二小 代表委員会)

発表を聞いて、頭の中で勝手にイメージがふくらんで、壮大なイベントになりそうな予感がしています。

思い描いたことをやるにはたくさんのお金が必要だということも分かりましたが、このはなしあいで支援できる50万円という金額は3チーム合わせてのものなので、協力してくれるおとなを探したりして何とか工夫してみてください。

 

その後は、この“はなしあい”に参加した各チーム(今年度提案の3チーム+活動報告を行った3チーム)の代表と、聞き手・審査員を務めた各団体のメンバーが感想を話しました。

さらにマイクは傍聴席へ。

今回の“はなしあい”を見守ってくださった立川市の飯田芳男教育長からもお話をいただきました。

 

 

こうして今年の“はなしあい”も無事に終了。

採択された3チームの今後の活動については、このホームページで順次紹介していきます。

こどもたちが夢をカタチにしていく過程をみんなで温かく見守っていきましょう。