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Activity活動紹介

動物の殺処分を減らしたい!~子どもとおとなの連携プレーで「ねこの譲渡会」開催

昨年度の「こどもとおとなのはなしあいin市議会議場」でいったん採択保留となり、再提案で採択された「ねこちゃんを救え!ねこのじょうと会!」(チーム「動物の保護活動」)は、6月5日(日)に念願の「ねこの譲渡会」を開催することができました。

それまでの経緯を報告します。

 

チーム「動物の保護活動」のメンバーは、立川市立柏小学校と第五小学校の5年生(2021年度)の2人。この2人は、令和2年度(2020年度)立川市子ども委員会※のメンバーでした。

同委員会では“人間と同じ命として動物を理解し、愛せる立川市になってほしい”“動物の殺処分を減らしていきたい”というテーマを掲げた「動物の保護活動」部会に所属。動物保護についてインターネットで調べたり、保護活動にかかわるおとなたちにインタビューしたり、ポスターや小冊子を制作したり、さまざまなことを行ってきたのですが、活動は1年間で終了。

※立川市子ども委員会:公募による小学校4年生から高校生程度までの児童、生徒等で構成。立川のまちや生活の中で、子どもたちが関心を持っていることや、良くしたいと感じていることについて、見学にいったり、話し合いをしたり、おとなに意見を伝えたりする活動を行っています。

 

もう少し具体的な活動がしたいと考えた2人は、令和3年度(2021年度)、新たにチーム「動物の保護活動」を結成し、2021年9月の「こどもとおとなのはなしあいin市議会議場」で、「ねこちゃんを救え!ねこのじょうと会!」という提案を行いました。
が、結果は「提案はとても良いけれど、命を扱う内容なのでもう少し詳しく調べて再提案を」といったん採択保留に。

 

「採択保留」と聞いて当初はとてもがっかりした2人でしたが、それから3カ月かけて提案内容を練り上げて、

  1. 動物病院を会場に、「立川地域猫の会」の方と一緒に譲渡会を行う
  2. 令和2年度「子ども委員会」で作成したポスターを印刷し、市内小学校、児童館等にポスターを配布する

の2つを再提案。見事に採択が決まりました。
再提案の詳細はこちらで。

「子ども委員会」で作成したポスターは200部印刷して、市内の小学校や児童館等に配布しました。

そして令和4年度(2022年度)。2人は小学6年生になり、「ねこの譲渡会」を6月5日(日)に立川市内の動物病院で実施することが決まりました。

「立川地域猫の会」のおとなたちの協力を得て、準備が始まりました。
まわりのお友達にも声をかけてみたところ、「ぜひお手伝いをしたい!」と言ってくれる人も現れました。もちろん保護者やきょうだいも、快く手を貸してくれました。

このポスター(↑)を作って動物病院に貼ってもらったり、「立川地域猫の会」のSNSで告知をしてもらったりと、PRをした結果、事前予約の枠もすぐにいっぱいになりました(今回の譲渡会は会場が狭いので、密を避けるために事前予約をしてもらいました)。

 

いよいよ譲渡会の当日。

子どもスタッフとしてチーム「動物の保護活動」とそのお友達の3人、立川市地域猫の会のおとな2人、そして推定3~5歳のオスネコ5匹が、お客さまの対応に当たりました。

 

子どもスタッフは、それぞれのネコの特徴を分かりやすく紙に描いて、お客さまに説明。

譲渡会の後どんな手順でネコを家庭にお迎えするのかなど詳しいお話は、「立川地域猫の会」の方が担当。

子どもとおとなのチームプレーで、譲渡会はとてもスムーズに進行させることができました。

後半は、なんと自主制作映画の撮影も入り、子どももおとなも“にわか俳優”(!?)になるというめったにできない体験も!

 

こうしてあっという間に、予定の1時間半が過ぎ、「ねこの譲渡会」は無事終了となりました。

 

2021年9月の「こどもとおとなのはなしあいin市議会議場」から9カ月。

一度「採択保留」という挫折を経験し、そのときにおとなたちから示された課題を全部クリアして再提案に臨み、見事、今回の譲渡会にこぎつけた2人。

そして、当日のお手伝いを買って出てくれたお友達。

本当によくがんばりましたね。

 

さて、その後のネコたちは・・・。

5匹中3匹のネコが里親希望の方のお宅でトライアル中だそうです。

 

子どもたちの感想

  • ネコをみんなに受け渡したい、救いたいという思いで始めました。無事に相手が見つかったネコがいてホッとしています。
  • 「ねこちゃんを救え!」というタイトルで活動したんですけど、ネコを救う任務ができたと思います。一番心に残っているのは、譲渡会でネコが逃げてしまった(ネコがケージから飛び出してしまった)こと。地域猫の会の方がつかまえてくれたので良かったです。
  • 少しでもネコのためになればと、譲渡会のスタッフとして参加しました。またこういう機会があったらやりたいです。