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Activity活動紹介

こどもとおとなのはなしあいin市議会議場 ~2022年度の提案は?


 
2022年9月4日(日)、立川市市議会議場で行われた「こどもとおとなのはなしあいin市議会議場」では、こどもたちから2件の提案発表がありました。
その提案内容を詳しく紹介します。
 
チーム名:THS FC
提案タイトル:立川フットサル頂上決戦

 
提案内容:やりたいことは、フットサルで立川アスレと戦うこと。目的は、立川に来てくれたフットサルチーム・立川アスレをもっと有名にして、フットサルというスポーツのおもしろさをたくさんの人に知ってほしいから。そのために、このフットサルの試合のことをSNSで発信したり、立川市のメディアに取り上げてもらったりしてPRをする。
 
このチームは立川八小の6年生で、それぞれがサッカーや野球などいろいろなスポーツをやっているそうです。
大人顔負けの企画書を作ってスライドで映しながら発表を行いました。
やりたいこと、そのきっかけ、フットサルの試合の候補日や希望会場…。
企画内容はとても整理されていて分かりやすかったのですが、最後に「予算」の説明で「場所代、ユニフォーム代、選手代、プロモーション代、合計43万4200円」との発言が・・・。
ウドラ夢たち基金が支援できるのは、すべてのチームの合計金額で50万円までなので、1つのチームで43万円を使うのはさすがに難しそうです。
 
おとなたちからの質問タイムになりましたが、やはりその点に質問が集中しました。
おとな「選手代21万円というのはどういう計算ですか?」
こども「アスレの選手の人たちを呼ぶのに、選手1人3万円かかり、7人来てもらいたいので21万円です」
おとな「21万円という金額は、大人になって初めてもらえるお給料くらい。そう考えるとどれだけ高いお金か分かりますよね?」
そうなのか…と考え込むこどもたちに、救世主が現れました。
なんと傍聴席に、アスレの代表・皆本(みなもと)さんとマネージャーの饗庭(あいば)さんが来ていたのです。
それまでのやりとりを聞いていた饗庭さんから、「みんなの気持ちはよく分かったので、1人1万円でお引き受けしましょう」とうれしい提案がありました。
これで少し予算は減らせました。
あとはユニフォーム代、プロモーション代など、もう少し金額を減らせる余地がありそうです。
 
提案が通ったら、アスレの人たちも全面協力してくれるということなので、うまくいきそうな予感がしますね。
 
チーム名:R&Y
提案タイトル:貧困と節電の大切さを伝えたい

 
提案内容:学校でSDGsについての授業があって、日本でも貧困の問題があるということや、世界では7億8900万人がろうそく1本で生活しているということを知って電気を大切にしようと思った。立川市が防災のために備蓄している食料品を困っている人たちに配り、そのときに手作りの「貧困・節電新聞」も一緒に配布したい。
 
小学4年生のこのチーム、とても大きなテーマについて真正面から取り組もうとしているようです。
 
「貧困・節電新聞」は手書きで大きなサイズのものと小さなサイズのものを作りたい、大きなサイズのものは市役所などに貼りだし、備蓄品配布と一緒に配るのは小さいサイズのものにしたいとのこと。
会場では、大きな新聞のサンプルを見せてくれました。(新聞を持っているのは子どもたちのサポートをしてくださった工学院大学のみなさん)
 
また備蓄品の配布については、場所は「子ども未来センター」のテラスでやりたいと考えていて、その品物は市役所の防災課にお願いしたいそうです。
予算は、新聞の印刷代、場所を借りるお金、備蓄品を入れる袋などで、それほど高額なものではありません。
 
おとなたちからは「備蓄品はどうやって配るのか考えていますか?」「立川市の備蓄品は無料でもらえるのかしら」といくつか質問が出たほか、「お二人の気持ちはよく伝わりましたが、少し内容の整理が必要だと思います。これから回りのおとなによく相談して、何をどうやってやるのかをもう一度整理して考えてみましょう」とのアドバイスもありました。
 
最後に立川市役所の人から、「防災課の課長からお手紙を預かっています」と手が挙がりました。
手紙には「事前にお二人の提案を聞きましたが、とてもよい取組だと思うので、市の防災備蓄品を無料で提供します。がんばって実現してください」と書かれていました。
フットサルの提案に続き、こちらもおとなからの協力が得られるようで、2人もほっとした表情になりました。